半夏生

半夏生って聞いたことがありますか?行事が書いてあるカレンダーには、7月2日頃記載されて

います。日本には、季節の節目に※雑節とよばれる歴日があります。

では、この半夏生について調べてみましょう。

※雑節とは、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた特別な暦日。

節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、“半夏生”、土用、二百十日、二百二十日があります。

 

 

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・半夏生の由来

二つの節があります。

一つは、この時期は烏柄杓(からすびしゃく)という植物が生える頃。この植物の葉は漢名で

「半夏」ともいわれ、半夏が「生」える、ということから「半夏生」とよばれるようになった。

もう一つの節は、「半夏生」の花が咲く時期だから、というものです。烏柄杓という植物とは別に

半夏生という植物もあるんです。和名で「片白草(かたしろくさ)」と言われており、毒草です。

ちょうど7月初旬から花を咲き、葉の数枚の一部、表側だけが白くなります。それが、半分化粧を

しているように見えることから付いた名前が「半化粧」。その後、転じて「半夏生」となったと

言われています。

 

ちなみにこの二つの花言葉を紹介しましょう。

烏柄杓(半夏):内に秘めた情熱

半夏生:心落ち着けて

 

・今年の半夏生は何日?

かつては、夏至の日から数えて11日目にあたる日、もしくはその日から5日間をいいました。

7月2日頃から5日間にあたります。

現代歴では、太陽の黄経が 100度に達する日 (7月1日か2日) を半夏生としています。

今年2015(平成27)年の半夏生の日は、7月2日になります。

 

ちなみに、この頃に降る雨は大雨になることが多くですが、「半夏雨」(はんげあめ)や「半夏水」

(はんげみず)と言われています。

 

・半夏生に○○を食べる?

冬至にかぼちゃを食べる風習があるように、半夏生には地域により食す食材がさまざまあります。

<タコ>

主に関西地方で「タコ」を食べるという習慣があります。

稲の根がタコのように地に吸い付き、根付くように祈願して食されてきました。

またタコにはタンパク質やアミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれています。蒸し暑さ

が強まり疲労が増してくるこの季節にタコを食べるのは、暑い夏を乗り切るためにもピッタリ

な食材なのです。ちなみに7月2日は「タコの日」でもあります。

 

<鯖(サバ)>

福井県(大野市を中心とした地域)に伝わるものです。この時期に食べる鯖を半夏生鯖と

いいます。一匹丸ごと焼いた「焼き鯖」を一人一本、家族全員が食べるという風習です。

秋が旬の鯖をこの時期に食べるようになったのには、こんな由来があります。

さかのぼること江戸時代、この地域は鯖の水揚げが多く、年貢として納められるほどでした。

当時の藩主は、漁村の年貢軽減と田植えで疲れた農民の栄養補給のために鯖を食べることを推奨

する令書を発しました。すると、その令書を見た町の魚屋さんが半夏生の日に焼いた鯖を売り

出したのです。農民にとって、魚は高価なものでしたがこの日ばかりは、家族分を買い求め食し

たそうです。

 

<うどん>

四国の讃岐地方では、半夏生にうどんを食べる習慣があります。

農家では田植え終了の目安の日。この時期は、天から毒気が降るという言い伝えがあり、井戸

に蓋をしたり、酒や肉を食べず、また野菜や筍を食べるのを控えたりする風習がありました。

田植えや麦刈りが終わった労をねぎらう為に、うどんを打って食べる風習が広がりました。

7月2日は香川県生麺事業協同組合が制定した「うどんの日」でもあります。

 

・半夏生は物忌みの日でもあります。

物忌みとは、ある期間ある種の日常的な行為を控え避けることをいいます 。

かつて半夏生のころ、酒や肉を食べず、野菜を食べず、井戸水を飲むことを禁じ、畑の神を祭り、

神酒、麦団子を神に供えることをしていました。

 

青森県では、半夏生の後に田植えをすると1日につき1粒ずつ収穫が減るといわれ、埼玉県では、

竹の花を見ると死ぬのでこの日は竹林に行ってはいけない、三重県では、ハンゲという妖怪が徘徊

する、といういい伝えがあります。

 

どの地域も、物忌みによって私たちは守れている、と伝えられています。

また物忌みは、田植えで疲れた体を休めるための昔の人の知恵でもあったのです。

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