初鰹(はつがつお)とは?旬な時期はいつ?おすすめの食べ方は?
その年に初めて水揚げされる鰹のことをいいます。
鰹は、3月頃に黒潮にのって九州南部から太平洋岸にそって北上していき、
親潮とぶつかる東北の三陸沿岸へと到達します。
食品業界では、漁獲高の大きい高知県の初鰹の時期(5~6月頃)を、
毎年の「初鰹」として称されています。特に、高知県土佐地方の鰹の一本釣りは、
鮮度が抜群で美味しいといわれています。
●鰹ってどんな魚?
鰹は、スズキ目サバ科に属する魚です。
マグロと同じように、常に泳いでいないと呼吸ができない稀な魚です。
縄文時代より食べられていたようですが、古くは生で食することはなく、硬く干してから食べて
いました。
●初鰹の美味しい旬はいつ?
水揚げが多くなる4月~5月頃が旬で美味しい時期です。
早くは3月頃に九州地方で水揚げされますが、脂がのっていない上、形も揃っていないので、
比較的安価で取引されます。
●鰹の漁獲量が多いところは?
高知県が有名ですが、漁獲量が高いのは主に静岡、三重、宮城、そして意外にも東京、となって
います。
●戻り鰹とは?
初鰹は、九州からで三陸沿岸まで北上した後、産卵のために、今度は逆に南下していきます。
この時に水揚げされた鰹、寒いところから戻ってくる鰹を「戻り鰹」といいます。
寒気で冷やされた水は、海底の水と混ざることで、プランクトンが浮き上がり、鰹のエサが豊富に
なります。戻り鰹は、初鰹より脂がのっていることで知られています。
●鰹に含まれる栄養素は?
・ビタミンB3、B12が豊富!
ビタミンB3は、炭水化物をエネルギーに変え、代謝には欠かせない栄養素です。
ビタミンB12は、葉酸と一緒に赤血球の生成に関わります。少ないと悪性貧血をもたらします。
・DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン 酸)が含まれています。
DHAは脳の働きを活性化し、EPAは血液をサラサラにする働きがあります。
・タウリンも豊富で、肝機能を高める働きがあります。
●ヘルシーな初鰹
戻り鰹は、初鰹と比べると栄養素はほとんど変わりませんが、脂肪分が多い分、カロリーは高めです。
そういう意味では、初鰹の方がヘルシーといえます。
●初鰹オススメの食べ方は?
初鰹は、脂身が少なく、身もしまっていて、さっぱりとした食感が魅力です。
熱を加えると身が硬くなるので、「刺身」や表面だけを炙る「タタキ」するのがおススメです。
☆スライスした玉ねぎの上に、初鰹を並べ、刻んだ万能ネギちらします。
生生姜を添えた酢醤油につけて食べると、なお美味しくいただけます!
他に薬味は、にんにく、柚子やスダチなど柑橘系のしぼり汁がオススメです。
☆カルパッチョドレッシングをかけて洋風に!
【簡単ドレッシングの作り方】
ポン酢 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
醤油 小さじ1
にんにくチューブ 少量
ブラックペッパー 適量
●初鰹に合うお酒は?
ビールや日本酒(中でも純米酒、本醸造酒)との相性が良いといわれています。
また、米焼酎もおススメです。氷を入れてキリッと冷やしていただきましょう。
日本では昔から・・・
その年初めて収穫された「初物」には、他の食べ物にはない生気がみなぎっているので、
それを食べれば長生きできる
と言い伝えられています。
初夏に味わう「初鰹」、ぜひ美味しく味わいたいものですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません