木枯らし1号気象庁の条件とは?関東で最速だったのはいつ?
季節が晩秋になると急に北風が吹いて
冬支度(ふゆじたく)をしなければと、
暖房器具を出したりします。
特に北風が吹いてくると一層“冬が間近だな”と感じられます。
10月半ばの晩秋から11月末の初冬の間に、
その年初めて吹く8m/秒以上の北風を、
気象庁では東京地方・近畿地方では「木枯らし1号」が吹いたと発表します。
したがって木枯らし2号・3号なんていう表現はないのです。
この気象現象は冬型の気圧配置、
即ち西高東低(西に高気圧、東に低気圧)の
気圧配置になった時強い風が吹くのです。
今年2015年は東京地方は
10月24日都心で13.3m/秒、
近畿地方は10月25日滋賀県彦根で18.5m/秒の風が吹きました。
気象庁は、「東京で昨夜、近畿で今日、木枯らし1号が吹いた」と発表しました。
この発表は、東京では昨年より3日、
近畿地方では昨年より2日早い宣言でした。
それではどんな気象条件の時発表され、
何故東京地方と近畿地方だけ発表されるのでしょうか?
- 木枯らし1号の発表の条件とは?
気象庁の発表前定条件は次の通りです。
*時期は10月半ばから11月末
*気圧配置が西高東低で、季節風が吹いていること
*東京の風向は北または北北西または北西または西北西であること
*東京の最大風速が8m/秒以上であること
- なぜ東京と近畿地方だけで宣言されるの?
木枯らし1号は東京と近畿地方だけ吹いているわけではありません。
上記条件に合致すればどの地域で宣言してもよさそうに思いますが
実は気象庁が発表しないだけなのです。
「単にそのような慣習になっているから」といったごく単純なことなのです。
木枯らし1号に対し春になると
「春1番の風が吹いた」と宣言されます。
これも全国で発表されるわけでなく、
北海道と東北地方や南西諸島では「春一番」は発表されません。
- 「木枯らし1号が吹いた日」近年の推移と考察
関東(東京) 近畿(大阪) 1996~2000年の平均 11月5日 11月11日
2001~2005年の平均 11月10日 11月23日
2006~2010年の平均 11月6日 11月8日(2006年なし)
2011~2015年の平均 11月3日 10月28日
東京の木枯らし1号、
最もこの10年で早かったのが今年の10月24日、
2番目が2011年10月26日でした。
東京と大阪でこの20年間、
この表のようになっていますが、
東京(関東)と大阪(近畿)を見ると、
東京の方が20年間変動が少ない気がします。
南に位置している大阪の変動が大きいのは
南から少しずつ気温が変化している(地球温暖化?)からでしょうか?
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