大相撲の懸賞金1本の金額はいくら?手取りと過去最高額は?
2011年大相撲八百長問題が発覚し、
世間を騒がせた記憶があるかと思います。
何人かの力士が解雇(かいこ)され、
相撲界を去りました。
その後、日本相撲協会・横綱白鵬以下力士の
ひたむきな努力で人気が復活し、
特に相撲好きの女子(“スージョ”と呼んでいます)が
増えたことが注目されます。
ここ数年景気が回復する兆(きざ)しが
出てきたこともあり、
相撲の“中入り後の取組”にかかる懸賞金が増えて、
相撲力士が仕切り中に、“呼び出し”が
スポンサーの企業名・商品名が書かれた懸賞旗(*)をもって
土俵のまわりを回る姿が、テレビで映し出されます。
取組内容によっては多くの懸賞がかかり、
土俵を2周、3週と回ることもあります。
(*):懸賞旗は、スポンサー企業が制作して
持ち込むことになっています
また分厚い懸賞金の入った熨斗袋(のしぶくろ)を
片手では持ち切れず、両手で受け取る姿を見て、
一体どの位入っているのだろうと、
他人事とは言え気になりませんか?
『一寸調べて見ましたら すごい!』ことが分かりました。
- 懸賞金に関するルール
1)懸賞金
懸賞金は1回の取組で1本につき62,000円です。
2014年3月場所まではそれが6万円でした。
景気の好転もあり2,000円アップしました。
62,000円の内訳は次のようになっています。
5,300円:必要経費・相撲協会取り分
26,700円:納税充当金として、日本相撲協会が本人名義で
預り金として天引きし、
税金が払えない時はここから支払い、
余った分は引退時にまとめて渡されます
30,000円:熨斗袋に入っている1本あたりの手取り現金
2)企業の懸賞金の申込みルール
申し込みは原則として取組5日前まで、
取組指定は取り組み前日(千秋楽除く)の
14時までを期限としています。
3)相手力士が休場した時
相手力士が休場し、
不戦勝となった場合は
懸賞を受け取ることができません。
この場合既にかけられていた懸賞については、
相撲協会が懸賞をかけた企業に連絡し、
同じ日の他の取組にかけ替えるか、
懸賞を取り止めるかのいずれかを選択してもらいます。
4)懸賞金の受け取り方
懸賞金は右手で、左⇒右⇒中央と“手刀”を切った後、
手刀を切った方の手(つまり片手)で受け取るのが普通でした。
近年は1つの取組にかけられる懸賞金の本数が増えて、
熨斗袋の束が厚くなりました。
特に初日・14日目・千秋楽の横綱戦などでは、
右手で手刀を切った後に、
両手で懸賞金を受け取る光景が見られるようになっています。
- 今までの最高懸賞金
1つの取組にかけられた懸賞の本数は、
長らく1964年(昭和39年)1月場所14日目の大鵬×栃ノ海、
千秋楽の栃ノ海×豊山の26本が最多でした。
2004年(平成16年)1月場所14日目の朝青龍×千代大海に、
27本の懸賞金がかけられて以降急増していきました。
一時の懸賞金本数制限の撤廃・景気の好転もあり、
今年の1月場所と9月場所に61本の懸賞金が付きました。
*2015年、1月場所千秋楽:白鵬(○)×鶴竜(●)
*2015年、9月場所千秋楽:鶴竜(●)×照ノ富士(○)
この対戦で勝った力士は、わずか1分足らずで
3万円×61=183万円を手にしたのです!
ごっっつあんです!!
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